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説明
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昭和40年代、八代城の東側の堀に2度ほど、オニバスが3~40cmにもなる葉を10枚近く水面に広げていたのを記憶しています。当時はハスもあり水もよどみがちでしたが、堀の改修工事は行われていませんでした。その後、景観上や衛生面などから堀の改修工事が行われ、堆積していた泥等が除去され、現在のようなきれいな堀になったのです。しかし工事の後、オニバスの姿は全く見られなくなりました。八代からオニバスの自生地がなくなったのです。改修前にオニバスの希少性が理解され、種子の保存ができていたらと思われます。今に至ってはどうしようもありません。葉の表裏の鋭いとげ、葉の表面の独特のしわ、水中に閉鎖花を沢山つけ、自家受粉によって種子をつくり、水中の泥の中で、翌年の発芽や数年後に発芽できる種子をつくり、水面に独特の風景をつくりあげてきていたのです。県内では現在2箇所生育地が確認されています。急速に進む河川工事や、池の埋め立てなどで失われていく希少な植物の1つです。保護をしっかり考えたいですね。
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