説明
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この植物の秋の姿からはとてもランの仲間だとは想像できませんね。でも、運良く花の咲く時期に出会えたら、驚きの連続かもしれません。地上に伸びた50cm近くの赤みを帯びた茶褐色の茎には葉がありません。花の中央にある唇弁とよばれる黄色の部分がコチョウランやカンランでは行儀良く一定の方向を向くのに、あちこち思い思いに向いているのです。じつに伸び伸びと自由奔放に咲いているように思えませんか。しかも、このラン腐生植物なのに大きくなるのも珍しいのです。秋には長さ7~10cmほどの下垂する実を付けますが、その形がつる性のアケビに似るので、この名前がついていますがどうでしょうか。日本の固有種です。
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