説明
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ウメモドキは庭に植えられ、秋には赤い実を沢山付けることでよく知られています。しかし、この植物が栽培されているのを目にしたことはありません。黒い実がなるからでしょうか。それとも、極めて少ないからでしょうか。生育地は石灰岩の岩上や岩隙で、しかも標高800m~1000mちかくの比較的乾燥する明るい場所です。この植物は雌雄異株で、幹は紫褐色でつやがあり、枝は長枝と短枝があり、短枝には葉を束生し、多数の黄緑色の花を4月末~5月初めにかけて咲かせます。石灰岩という特殊な環境で生育するため、滅多に目にすることはできませんが、稀少種として、大切に見守っていきたい植物です。
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