解題・説明
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佐藤彦五郎以下七名に宛てた書簡である。書簡は佐藤以下小島鹿之助まで回覧され、宮川音五郎に伝わった。音五郎の子孫が作成した書簡で、上書、口上願書とこの書簡は複製である。現在はこの原本の所在は不明である。 前半は、天誅組の事件の経過について、後半は、近藤勇が祇園の一力楼の国家の議論集会に招かれて、近藤の攘夷論を述べて、好評であったことを知らせている。また新選組の武器類も揃い、近藤は上村(植村)出羽守の家老から大石内蔵助の甲冑をもらったことや、大小の虎徹入道の刀を所持していたことが分かる。
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