拝島日吉神社の榊祭

  • 【文化財】東京都指定無形民俗文化財(昭和50年2月6日指定)
  • 【伝承地】東京都昭島市拝島町1-10-19 日吉神社
旧拝島村エリア 近世の記憶

榊祭は、日吉神社例祭(山王祭)の一部です。宮神輿が巡行する本宮に先立って、サカキで作った神輿(榊神輿)が氏子町内を清めます。明和4年(1767)の『山王祭礼図絵』に榊神輿の原型がすでに描かれており、途中で形態が変わったものの、250年以上続いている伝統あるお祭りです。

祭りの主役である榊神輿は、土嚢を積み重ねた木枠に6メートルほどのサカキの大木を植え込み、その幹の頂には麻の房のついた御心筒を、一本一本の小枝には無数の紙垂を結びつけて準備します。サカキの調達や一連の準備は、拝島三町が毎年交代で受け持ちます。

榊祭は、本宮当日の午前零時に打ち鳴らされる一番太鼓と、神官のおはらいで開始され、榊神輿は待ち構えた若衆によって担がれて深夜の町に繰り出します。

一晩中、荒々しく町内を巡行した榊神輿は夜明け前に再び神社に戻り、やがて、担ぎ手の若衆が神輿に殺到する壮烈な心筒取りが始まります。幸運をもたらすといわれる心筒を誰かが確保すると、今度は小枝の奪い合いが始まり、榊神輿はまたたく間に丸裸になってしまいます。

榊祭は、クライマックスが夜明け直前であるため、「暁の祭り」として知られています。

  • 出番を待つ榊神輿。重さは数百キログラムとも

    出番を待つ榊神輿。重さは数百キログラムとも(2016.9.17)

  • 巡行する榊神輿

    巡行する榊神輿(2016.9.18)