資料説明
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木造阿弥陀如来坐像は、寄木造りで高さ52.3㎝、木札から1678年(延宝6)に海上八幡宮の別当寺の仏像として作られ、明治期の神仏分離の際に東圓寺へ移されたといわれている。 また両脇侍の観音菩薩立像と勢至菩薩立像は、ヒノキの寄木造りで、2体とも107㎝。像内銘から1576年(天正4)に修理されており、製作技法から鎌倉時代最末期(14世紀初期)のものと考えられる。 明治期以降、神宮寺との関係を解明する資料が少ない中、本阿弥陀如来坐像は、その確証ある仏像であり、両脇侍立像も古くからこの地域に伝わる中世の遺品であることから、銚子市の歴史を考える上で、貴重な資料である。
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