筑前国産物帳・絵図帳

このコレクションについて

 『筑前国産物帳』・『筑前国産物絵図帳』・『筑前国産物並絵図取調等覚書』(計6冊)は、昭和37年4月19日、福岡県文化財指定書籍第9号に指定されている当館の貴重資料です。
 この資料は、江戸幕府が諸国に提出を命じた享保・元文産物帳の国元控え本5冊とその編さん経過を記録した1冊からなっています。各藩から幕府に提出した原本は現存しないため、その内容を知ることができる国元控え本は大変貴重なものです。しかも、このように経過資料まで備えて完全に揃って保存されている例は全国でも数少ないものです。
 もともと黒田家の蔵書であったと思われますが、昭和36年に古書店に出ていたものを、当時の館長が地元の政財界に資金協力を得て入手したものです。原資料は、『覚書』の記録に従って、幕府へ提出した当時の形に修復・復元し、紫の革緒付きの帙に入れ、木綿真田紐付き桐箱に納めています。  江戸中期における福岡藩博物誌の世界を、色彩豊かな写生図とともに、どうぞゆっくりお楽しみください。

筑前国産物帳

筑前国産物帳目次 上・中・下巻(元文元年 1736年)をご覧いただけます。

「筑前国産物帳」目次画面

筑前国産物絵図帳

筑前国産物絵図帳目次 上中・下巻(元文3年 1738年)を目次および絵図一覧からご覧いただけます。

「筑前国産物絵図帳」目次画面 「筑前国産物絵図帳」絵図一覧画面

筑前国産物並絵図取調等覚書

江戸幕府が諸国に提出を命じた享保・元文産物帳の福岡藩の記録である『筑前国産物並絵図取調等覚書』(享保19年 1734~元文3年 1738年)を目次からご覧いただけます。

「筑前国産物並絵図取調等覚書」目次画面

原史料は保護のため、一般公開はしておりません。当館ふくおか資料室にて、マイクロフィルムでの閲覧・複写が可能です。
なお、復刻版として下記の2件の資料も所蔵しておりますので、併せてご利用ください。

  1. 西日本新聞社刊 「筑前国産物帳」上中下合冊、「筑前国産物帳絵図帳 絵図取調等覚書」合冊
    (昭和50年刊 ※活字復刻版。絵図は彩色版を収録。各品目について専門家による解説付き)
  2. 中国書院刊 「享保・元文 諸国産物帳集成 第12巻 筑前・筑後」
    (1989年刊 ※モノクロ影印及び活字復刻版)