七飯町は元和元(1615)年ころすでに和人集落が形成されていたという記録の残る古い町である。南は函館市(旧亀田市)、西は大野町に接し、横津岳連峰分水嶺を境として南茅部町・鹿部町・砂原町に接し、大沼国定公園の駒ヶ岳を境として森町に接している。当町は東西23.2キロメートル、南北20.2キロメートル、総面積213.33平方キロメートルの広さである。純農村の色彩が強く、函館に近い国道5号線沿いの地区では宅地化が進行し、人口が増加しているが、町全体としての人口の伸びも著しい。しかし、近年大沼周辺・横津山麓を中心とした観光開発が進められ、町政の方向も二面的なものとなりつつあり、このままに推移すると、やがて農村としての色彩が薄れてくるものと思われる。