松倉集塊岩層は松倉川の上流地域と下流地域に分布している。松倉川の上流に露出しているものは非常に高い切り立った絶壁を成しており、東西方向の走行で北へ30度程傾いている。松倉川下流の松倉集塊岩層は、汐泊川層の向斜構造の上に乗り、整合関係を示している。この地層は主に集魂凝灰岩から成り立っており、その中に少量の安山岩溶岩をはさんでいる。集塊凝灰岩はこぶし大から人頭大の大きさの黒っぽい安山岩角礫と、その間を埋める黄褐色の凝灰岩から成り立っている。大部分の安山岩礫はシソ輝石普通輝石安山岩であるが、中には角閃(せん)石を含む安山岩も見られる。