三森山溶岩は鈴木 長谷川(1963)によると、雁皮山溶岩を直接覆って発達し、三森山のほか、その南西の612メートル三角点付近、南東の553メートル三角点付近にも分布する。青灰色ないし暗褐色の非常に硬質な安山岩溶岩で、溶岩流として流れた時に生じた流理構造が明らかに認められ、またそれに平行した板状節理が発達する。長谷川ら(1969)によれば、三森山溶岩は峠下火山砕屑岩類を覆っており、あるものはストック状に上昇してきている可能性があるとされている。岩質はシソ輝石普通輝石安山岩で、緑泥石や方解石も形成されている。