キタキツネ

78 / 706ページ
 北海道をも含めて日本産のキツネは色相によりアカキツネの別名を持っているが、細かな亜種区分に基づくと、津軽海峡以南のものをホンドキツネ、北海道、南千島樺太のものをキタキツネとしている。キツネは北半球に広く分布しているが、日本では減少の一途をたどっている。当地域では、エゾタヌキ同様、亀田山脈南西部の森林地帯から下海岸近くの丘陵部にかけて生息しているが、個体数は少ない。主にネズミ類、エゾユキウサギなどを捕食しているが、夏期にはバッタ類、甲虫類をも捕食している。