目次
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通説編第1巻 第3編 古代・中世・近世
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第2章 松前藩政下の箱館
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第7節 宗教・文化・生活
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1 宗教
箱館山の薬師信仰
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『
蝦夷島奇観
』によれば、元和2(1616)年、河野政通の子孫で良道阿闍梨という出家が、
箱館
山に金銅の薬師仏をまつり、河野家の長久を祈ったとあるが、その跡はいまのところ不明である。また『
蝦夷実地検考録
』には、山に
医王山明神
があるとし、明暦元(1655)年草創、元文4(1739)年再建と記している。更に『寺院明細帳』では、もと
尻沢辺
に鎮座していたものを山に移したとあり、諸説いずれにあるか不明であるが、しかし古くから薬師仏の奉祀があり、そのため薬師山といわれるようになった。