目次
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通説編第1巻 第3編 古代・中世・近世
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第4章 松前家復領と箱館
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第7節 宗教・教育・文化
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1 宗教
西国三十三所の分霊
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称名寺
には
西国三十三観音
を祀る堂があったが、別に天保3年、信者
蛯子長兵衛
の発願で、
箱館
山に三十三観音石像を配祀する話があり、
称名寺
住職の世話で同5年4月これを完成した。その時、西国三十三所の1か所ずつから土を運んで埋めたため、「
移土観音
」ともいう。石像は
石田与兵衛
という信者の協力で、阿波の花崗岩で刻像し、これを高田屋の船で運んだ。春秋のころ「山かけ」といって衆人が群をなして参詣し、尊信を集めた。