目次
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通説編第1巻 第3編 古代・中世・近世
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第5章 箱館開港
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第16節 戸口及び市街の膨張
旅人役銭
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開港以来、
箱館
は非常に活気を帯び、年ごとにその戸口も増加を示している。従来
蝦夷地
においては特別の場合を除く外は、他国からの移住を許さず、その来るものは、ことごとく
沖ノ口番所
で検問し、衆人としてこれを取扱い、旅人入役銭として、男は1貫200文、女は600文、11歳以上15歳までは男女共半額を徴収し、またこの旅人が12月になっても帰国しないで翌年にわたる時は、旅人
越年役
といって、男は600文、女は300文、11歳以上15歳までは男女ともその半額の役銭を課した(10歳以下はいずれも免除された)。