旅人役銭

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 開港以来、箱館は非常に活気を帯び、年ごとにその戸口も増加を示している。従来蝦夷地においては特別の場合を除く外は、他国からの移住を許さず、その来るものは、ことごとく沖ノ口番所で検問し、衆人としてこれを取扱い、旅人入役銭として、男は1貫200文、女は600文、11歳以上15歳までは男女共半額を徴収し、またこの旅人が12月になっても帰国しないで翌年にわたる時は、旅人越年役といって、男は600文、女は300文、11歳以上15歳までは男女ともその半額の役銭を課した(10歳以下はいずれも免除された)。