人類学論文

16 ~ 16 / 1205ページ
 人類学関係の雑誌に先史学や考古学関係の論文が多かったのは、それが日本民族の起源と関係があったからで、『東京人類学雑誌』、『人類学雑誌』には昭和二十五年ころまでは必ずと言ってよいほど考古学関係の論文が発表されていた。ごく近年まで、年一回、日本人類学会と日本民族学会の連合大会が開かれていたが、これもそうした関連からである。東京大学人類学教室、北海道大学医学部第二解剖学教室、札幌医科大学解剖学教室では、東日本の遺跡から出土する先史時代の化石人骨について研究を続けて来たが、あとで述べるように北海道大学医学部の児玉作左衛門博士が積極的にサイベ沢遺跡の発掘に取組んだのは、縄文人骨発見を目的としていたからである。

[人骨]サイベ沢遺跡出土の人骨と発掘スタッフ


[スタッフ]サイベ沢遺跡出土の人骨と発掘スタッフ]