赤川村の植林

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 亀田地域における林業の記録は、わずかに次のようなものが残されているのみである。
 
 嘉永年間(一八四八―五三)赤川村において「近江新三郎ナルモノ杉ヲ栽培セシニ始リ、尓後同人ハ殆ント年々栽植シ来リシガ、其初メ苗木ヲ得ルコト容易ナラス、諸処ヨリ少シヅツ買ヒ集メタリト云フ。其樹漸次成長セシカバ之ヲ観テ植樹ノ念ヲ起シ、明治八九年頃ヨリ栽植スルモノ数名アリ」(『渡島国状況報文』)とあるのと、『小林重吉事蹟概略』に、「嘉永二年赤川村字亀ケ岡へ檜苗五拾本、杉苗五拾本ヲ移植ス」とある程度である。