目次
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[亀田市編]
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第二章 大地にいどむ
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第五節 産業の進展
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四 林業とその育成
赤川村の植林
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亀田地域における林業の記録は、わずかに次のようなものが残されているのみである。
嘉永年間(一八四八―五三)赤川村において「近江新三郎ナルモノ杉ヲ栽培セシニ始リ、尓後同人ハ殆ント年々栽植シ来リシガ、其初メ苗木ヲ得ルコト容易ナラス、諸処ヨリ少シヅツ買ヒ集メタリト云フ。其樹漸次成長セシカバ之ヲ観テ植樹ノ念ヲ起シ、明治八九年頃ヨリ栽植スルモノ数名アリ」(『
渡島
国状況報文』)とあるのと、『
小林重吉
事蹟概略』に、「嘉永二年赤川村字亀ケ岡へ檜苗五拾本、杉苗五拾本ヲ移植ス」とある程度である。