目次
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第二章 自然環境と地域との相互連関
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第二節 銭亀沢の気象
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二 銭亀沢の気象災害
〈平成七年八月二十七、二十八日の大雨〉
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沖縄の南海上で発生した台風第七号は、東シナ海を北上して朝鮮半島で温帯低気圧に変わり、二十八日朝には東北地方北部を通過した(図2・2・22)。雨は二十七日夜から翌朝までと比較的短い時間であがったが、銭亀沢から山を越えた所に位置する函館市蛾眉野では雨量一六二ミリに達し、同所での観測開始以来の最大雨量となった。
銭亀沢地区では崖崩れや浸水の被害が広がり、新湊町で、住宅が押しつぶされて一名が犠牲となった。またこの大雨により、汐
泊
川などから流失した土砂や泥が沿岸に堆積し、
昆布
やウニなどにも被害がでた。
図2・2・22 平成7年8月28日09時の天気図