銭亀沢村字石崎の住民が共有する森林を管理することを第一の目的で設立されたものである。第二次世界大戦前は、石崎漁業組合が共有森林の管理をおこなっていたが、地区住民は必ずしも漁業協同組合の組合員であるとは限らなかったために、昭和二十三年にこの組合が設立された。組合の役員は、理事八名と監事二名から構成されていた。組合は、共有森林の管理を第一の事業としたが、その後、事業は拡大され、とうきび、大豆、小豆や黒豆の販売事業や、組合員が必要とする生産用品や生活用品の購買事業をおこなってきた。部落会費(町内会費)を納める地元出身者は、組合員となることができる。実態と名称に差があるため、渡島支庁は名称変更を勧告してきたが、登記し直すためには多額の費用がかかるので、名称の変更はおこなわれなかった。昭和四十二年から函館地区森林組合の一員となっている。
組合員数は、設立当時の昭和二十三年度から同二十八年度は二五二名、同二十九年度から同三十二年度までは二三七名であった。歴代の組合長は、昭和二十三年度から二十八年度までが福澤兵蔵、同二十九年度から三十二年度までは、伊藤吉次郎であった。