八幡神社(石崎町)

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 石崎宮の川の西岸の丘陵上に社殿が建っており、社地より石崎の集落を一望することができる。ここに社殿を置いたのは、昭和三十一年の社殿改築の折りである。それ以前は現在の参道階段下の旧道が石崎宮の川にかかる橋の脇に位置し、段丘を背負って建っていた。
 八幡神社の創立年は不明であるが、文化十(一八一三)年に参道下から掘り出された鰐口の永享十一年の銘から一五世紀に創建されたとの伝承を有している。「鰐口」については、明治八年に石崎村副戸長・崎野佐太郎によって記された来歴がある。それによると、石崎村脇沢に古来より山神社があったが、七、八〇年前に村民が亀尾村へ移動し山神社を遷座させた際に、旧社地に鰐口を埋めたという。その後、このことは忘れられていたが、文化十年頃掘り出して当村八幡宮神前へ掛け置いた、と記されている(武田信一編『北海道地方神社資料』)。

八幡神社(石崎町)


八幡神社配置図


八幡神社平面図


八幡神社立体図