当初念称庵と称し、上湯川村に位置した
称名寺の末寺であったが、その創立年は不明である。明和二(一七六五)年に上湯川村から銭亀沢村に移転した。明治八(一八七五)年に再度移転し、明治四十年、いずれも大字志苔村の住民であった木村兵太郎、木村兵次郎から五三七坪(約一七七二平方メートル)、平野三右衛門から一三七坪二合二勺(四五二・八二六平方メートル)の土地の寄進を受け、現在の場所に移転した。この時、松田米松から寄贈された木材三〇〇石(八四立方メートル)で間口六間の本堂を建設した。
現在の建物は昭和五十二(一九七七)年に再建したもので、鉄骨造となっているが、向拝の柱や虹梁に前本堂のものが使われている。
大願寺