高田光義家住宅 [ヤママン] 古川町 17

396 ~ 396 / 521ページ
 古川町の東端、石崎町との境は、段丘の崖が海に迫っており、当高田光義家住宅も、道路から一段上がった奥行の狭い宅地に、主屋とそれに接して西側に蔵が建っている。主屋の建築年代は、その形態より一九六〇年代と考えられる。平面を六分割した銭亀型漁村住宅の平面から、土間が消滅して玄関を主屋から突出させ、二階に子ども部屋を作る新しい形式である。集落辺縁部の海岸沿いの立地に建てられた、独立自営昆布漁業兼業雇用漁家の住宅の例である。

[高田光義家住宅]外観


[高田光義家住宅]現状平面図・配置図