門祓いは「門獅子」また「門まわり」という。
門祓いは①金棒(二人)が行列全体の先頭に立つ。②神社の社名旗⑤五色(青・黄・赤・白・黒色)の吹流し④塩払い。神の通る道筋を清め祓う。また氏子の家を一軒ずつお祓いし清めてまわる。⑤紅白御幣(一対)⑥ひもろぎ渡御(神輿の代わりで、白丁着用の四人で担ぐ)⑦猿田彦神(道案内の神で、天狗面をかぶって歩く。また天狗面を盆にのせて持って歩くこともある)⑧獅子頭は布を体に巻きつける。本来は獅子頭と尾持ちの二人でするが、獅子頭一人だけでやることが多い。獅子頭は家に向かって二度かむ。⑨神職が大太鼓・小太鼓を車にのせ、笛・手拍子と合わせて奏楽する。⑩祭典委員長・神社責任役員などが羽織・袴姿で徒歩で付添う。
門祓いの際は、氏子の家では半紙に米少量と、おさい銭を入れ「せん米箱」に納める。せん米箱をまた「米かつぎ箱」とか「さい銭箱」ともいう。せん米箱は二人でかついだり、リヤカーや軽トラックにのせて運ぶ。
門祓いがすみ、神社に帰社すると祭例がおこなわれる。順序は、①修祓②一拝③開扉④献せん⑤宮司祝詞⑥玉串奉奠⑦松前神楽⑧撤せん⑤閉扉⑩一拝、で松前神楽は、夏の例大祭と同じ舞が奉納される。
表4・4・1 初神楽