歴代の収入役

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前田時太郎(昭和6年7月31日~同20年3月26日)
 大正8年7月21日から昭和6年7月20日まで、12年間の長期にわたり収入役を務めた小田桐喜三郎の後を継いだのが前田時太郎である。
 前田は生粋の尻岸内ッ子、大正10年以降、10か年の尻岸内村役場吏員として職務能力、誠実さをかわれ昭和6年7月31日収入役に選出され、戦時期のほとんどをその職務に専念する。昭和5年の経済恐慌、続く6、7年の凶漁冷害に見舞われた苦しい村財政のやりくり、さらには1級町村制施行を辞退しての村財政の立て直し、戦時体制下での統制経済等々、辛苦を嘗めながら会計事務を担当し、斉藤・嶺・上達・井上ら歴代村長を支えたのである。そして、昭和20年3月26日、戦争の末期状況の中、助役に選出され同時収入役を辞す。