[食糧危機]

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 戦後の食糧危機は都市部ばかりではなく、一部の農村部を除き、例外なく地方をも襲ったが、米の採れない上、畑地の乏しい尻岸内村の状況はさらに逼迫していた。終戦直後の米の配給は、1ケ月の内1週間から10日分位がせいぜいで、それも1人分2合弱、あとは菜豆類・大豆粉・豆蜀黍(とうもろこし)・蕎麦粉・大麦・小麦・裸麦、軍放出の乾パン・缶詰類等はまだいい方で、2番粉澱粉・澱粉粕・大豆油粕・南瓜・昆布昆布産地に昆布が配給になった)など口に入る物ならば何でも米代わりに配給になった。