1、主要道路の整備

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 安政元年(1854年)4月15日ペリー率いるアメリカ艦隊が箱館港入港、以来、外国船が続々やってくる状況のなかで、蝦夷地再直轄の重要な課題は防衛と蝦夷地の開拓・移民の奨励にあった。この防衛・開拓のためには沿岸と内陸の主要道路の開削は急務であった。幕吏や諸藩士の公務や警務の通行も頻繁となり、これに伴い旅宿・通行屋の増設、さらには『昼休所』も設置され、駅逓制度も充実し、駅馬は蝦夷地全域くまなく配置されるようになり、交通状況は面目を一新した。