気象の特色

6 ~ 6 / 1354ページ
 椴法華村は北海道の南端に位置し、太平洋に臨んだ村である。
 千島より南下する親潮(寒流)と津軽海峡を通る対馬海流(暖流)は、季節により強弱を生じ椴法華の気象に少なからぬ影響を与えている、特に夏期においては、両海流が相対し、多量の水蒸気が凝結して、濃霧を生じ船舶の航行に支障を来たすことも珍しくない。
 風は、一、二月北西-西の季節風が強く、三、四月から大陸の高気圧は移動性となって東に進み、季節風は次第に弱くなり、南東の風がやや多く吹きはじめ、五月は南風が多くなる。六、七、八、九月は、南-南東の風が強く、十月になると移動性高気圧があらわれ次第に北西-西風と変わり、再び十一、十二月と寒い北風の冬の訪れを迎える。
 年間を通じて東南東-東-北東の風が少なく、これらの風が吹きはじめる場合は気圧の谷が近づいてくることが多くある。

月別気象状況(昭和五十六年~五十八年三ケ月平均)