恵山

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 『蝦夷島奇観』(泰(はた)憶丸(あおきまろ)著)によれば、「エシヤニノホリ、訛語してヱサンと云う」と記され、『北海道蝦夷語地名解』では、「ヱサン、夷語ヱシヤケなり、則高山又は石山とど申事にて、高山なる故此名あるなり」と記されている。
 恵山の地名が記された最初の資料は、宝暦九年頃(一七五九)出たといわれる『津軽紀聞』で、「江さん、高山有。いわふ山にて往古より今に山のやけることたへす。山の下よりいわふの勢と此所の浜辺へ打よする波の波とあわしてかる石となる、日本へわたる」と記されている。