昭和三十二年度村政報告(村長 松坂幹太郎)

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 (昭和三十二年三月定例議会会議録を参考とする。)
 村長 --本村の懸案事業の只今までの状況を御説明申上げます。まず避難港築設の件については昭和三十二年度の工事予算が二千三百万円に決定したことは既に御承知のとおりです。このままの状況で行きますと、三十三年度は少なくとも三十二年度程度の予算額は確保出来ると思いますし、またこれよりも増額することも考えられ大いに意を強くしております。今後ともよろしく御協力願います。
 尾札部椴法華間の海岸道路については、先般調査費として予算額五百万円が決定しました。開発庁としては三十二年度は工事を休んで充分に工法の研究をしたい方針でありました。しかし一年間休めば、今後の着工に相当困難なことが生ずると懸念されますので種々運動した結果去る二十二日田中代議士から三十二年度は当村側から着工することに決定した旨連絡がありましたことを御報告致します。
 本村の大津氏宅前より避難港までの道路は村道になっており、補修その他の費用一切村費負担でありました。避難港に通ずる重要線でありますので、道道に昇格させるべく道議会に強力運動しております。大体九分通り昇格される見込でありますから御了承下さい。
 上水道の拡張問題は北部及び南部地域の給水管を連絡し、飲料水に乏しい水無迄延長することによって、将来恵山岬の原野の開発を図りたいと考えております。工事費は四百二十万円を見込み、内起債は三百五拾万円、残りの九拾万円は、村有林の払下代金をもって充てる構想で計画を進めております。なお本事業は起債の決定を待って追加予算に計上する予定ですから御了承願います。