下海岸産の鱈と鮃

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 明治十二年十二月より明治十三年三月までの下海岸の干鱈と干鮃の生産額について当時の租税係の資料は次のように記している。
 
    明治十二年自一月至七月(北海道蔵)
   各派出文移録     租税係
   函館支庁租税係御中
         茅部尻岸内村方面出張
         租税係一時雇 福田長吉 印
  當方面景況昨年鱈鮃取獲始ヨリ本年二月下旬迠取獲人百名余有之候處三月ニ至り鯡塲出稼之者當方面ヨリ七百人余當時取獲人三拾三名、昨年十二月ヨリ本年三月中干鱈鮃納家懸検査高總計及各村取獲人仕譯左之通、是迠鱈鮃納家懸検之分仮帳ニ記載至置候間追而乾上ケ納家卸ニ相成候得バ貫目検査之上本帳エ記載差送可申候也。
  右之内干鱈壱万七千六百五拾五本、干鮃千六拾枚、是ハ斎川喜代吉殿ト交代後検査ノ分
  明治十三年四月二日

[表]