貨物自動車の運行

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 明治・大正期下海岸の貨物輸送は海路によるものが大部分であり、陸路によるものとしてはわずかに駄馬による海産物、その他食糧日用雑貨品の運送が行われているにすぎなかったが、昭和初期の函館・戸井間の道路整備に伴い、次第に貨物自動車が運行されるようになっていった。すなわち昭和初期には函館の貨物自動車が必要に応じ、不定期に貨物輸送に当たっていたが、遂に函館・戸井間を専門とする貨物自動車会社が営業認可を受けるに至っている。
 
   昭和四年八月十一日  函館日日新聞
     自動車営業
          免許さる
  〔東京電話〕鉄道省では豫て各府縣から申請中の左記自動車営業出願に対して免許又は認可支障なしとして八月十六日各地方長官に通牒を発した。
    北海道の分(関係分のみ記す)
  △区間 亀田郡戸井村大字小安村字村中、函館市若松町省線駅前
  △哩数 十一マイル六分
  △種類 貨物延長
  △出願書 谷藤藤次郎
 
   昭和六年一月二日  函館日日新聞
   下海岸自動車株式会社変更、監査役、金澤音之、取締瀬賀清吉ハ昭和五年十二月十六日重任シ、同日目的ヲ左ノ通リ変更ス
  一、目的 函館椴法華間ノ乗客貨物ノ運輸及貸自動車並ニ之ニ附帯スル一切ノ事業
    右昭和五年十二月十九日登記