光圓寺の源を案ずるに、そもそも椴法華村には明治の初期まで一宇の寺院もなくゆえに、隣村の恵山(旧根田内)豊国寺の檀家として仏事葬祭を行って今日に至れるも、当時の檀家・信徒は不便を感じて函館称名寺十八世朗誉定穏上人に説教所の設立を念願せしところ定穏上人は梅津哲学師を使僧として来村させ説教所創立の出願の手続を行はしむ、時に明治三十二年なり。翌々年三十四年に許可を得てより梅津上人を初代の主任として仏事布教を営ましむ。明治三十九年伊藤手左エ門なる棟領に依頼して現在の本堂を新築させ明治四十年に落成を見るに至る。
昭和七年、光圓寺の寺号を出願、翌八年寺号公称を許可さる。
本尊 阿弥陀仏
祭典行事
一 春彼岸会 三月二十一日
二 宗祖降誕会 四月七日
三 釈尊降誕会 四月八日
四 宗祖御〓会 四月二十五日
五 孟蘭盆会 七月十五日
六 秋彼岸会 九月二十四日
七 十夜法会 十月十五日