国民健康保険

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 昭和三十六年国民健康保険法が成立し、以来本村では順調に発展を続け、昭和四十五年度には全村人口三千七十九人中、二千二十一人(六十五%)が加入し国民健康保険に対する村民の依存度は非常に高いものがあった。しかしその後、沿岸漁業の不振、景気の低迷などにより出稼者が続出し、これにともなって昭和五十五年度には、全村人口二千五百七十七人中加入者千十四人(三十九%)と一〇年間に半減している。更に五年後の昭和六十年三月三十一日の統計によれば、全村人口二千三百三十七人中加入者七百八十七人(三十三・七%)と人口は減少し国保加入割合も減少している(渡島全域の加入割合は、三十二・八%、椴法華村はこの時、函館、戸井、につぎ後から三番目に加入割合が低い)。
 このように椴法華村では、健康保険の加入割合が減少したが、加入者の中には、高齢者が多く、このため老人医療費が急激に増加しその他多種多様の現代病が増加しており、医療費給付は増加の傾向がみられやむなく国民健康保険税の高額負担が余儀なくされている。
 保険料についてみると、経済の低成長や不況、漁業不振の影響で収納率がやや低下の傾向にあるが、健全財政の維持及び負担の公平の立場からも抜本的な対策が強く求められるところである。
 国民健康保険の今後の課題としては、医療技術の進歩や医療機器、薬品の進歩開発等により高額医療費のものが増加する傾向にあり、更に昭和五十九年十月より施行された退職者医療制度などの影響により国民健康保険をとりまく現況は厳しいものが予想される。

国民年金加入状況 (昭和六十一年度)


国民健康保険の概要 (昭和六十二年度)