三県時代の消防

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 明治十五年二月八日、開拓使が廃止され、札幌・函館・根室の三県が設置されることになり、三月函館県の開設と同時に函館県警察本部が設置され、従来開拓使に所属していた消防に関する件はすべて警察署の管轄に所属するようになった。しかし椴法華村では未だ専任の警察官は配置されておらず、戸長が警察業務を兼務しているところから、村役人が村民を動かして消防活動や遭難船の救助活動に当たった開拓使時代と余り変化は見られなかった。前項でも記したような駈付消防の制がこの時代も続けられていたようである。