八幡丸の沈没

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   昭和二年十月十二日 函館新聞
   發動機八幡丸==惠山沖で沈没
   市内大森町七六奈良利吉(三〇)以下十四名は九日午後八時頃市内住吉町中午重松所有發動機船八幡丸に乘組惠山沖南方二海里の個所に於て烏賊漁中室蘭を出帆し新潟へ向けて航行の途中にある小樽市花園町東田の五、本田榮所有汽船朝日丸(四九七噸)のため衝突せられ八幡丸は直ちに沈没し乗組員十五名は海上に投げ出されたが、幸に十四名だけは救助され十日午後八時、朝日丸で函館へ送り届けられたがその内一名上磯郡茂邊地字川原町、田村藤一(二〇)は行衛不明になった。