帆印

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 東遊記にあるように、漁家は古くからその漁具、漁船に自家を示す印として付けたもので、よく知られる帆船の帆に付した印、いわゆる帆印もこの家印と同系のものである。江戸時代、幕府は大型の船の建造を禁じていた。また、許可を得てもその船の帆に家紋を付すことはできなかったという。大型の廻船などの帆に、いろいろ工夫して付したものが帆印のいろいろである。