町章の制定

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 町章の公募は、それぞれ新しい町を象徴する図案の応募をみ、昆布を現わしたもの、町名の「南」「茅部」を図案化したものが多かった。
 そして、当時、臼尻小学校長であった中野博の考案した正三角形を二つ組み合わせてMと▼を配した図案が、町章として選定された。
 資料によれば、この年八月二五日に公募作品より選定され、南茅部村が町制施行した昭和三四年九月一日付で町章に設定したものである。
 設定時の町章は図1のように正三角形を組み合わしたもので、正六角形の作図方法を用いて描いたものである。

昭和34年制定時の原図


町条例

 町制施行記念の町勢要覧に示された町章は、設定時の資料を正しく画いたものであるが、色刷りのため正確な復元は難しい。
 昭和四〇年の町勢要覧の町章図あたりから△の幅が太めになり、上下の△が正三角形から低めの二等辺三角形にかわってくる。
 考案者中野博は、図案の「意味」として添付したのは、△は魚を生産する村を象(かたど)り 二つの漁村が合体して〓となり 堅く結んで和合し町制になる姿を表し 中央に南茅部の発展振興を意味する若芽と櫻花弁とMAMIの頭文字のMの形を配し 自然とそれが南(みなみ)の文字に見えるよう苗木のPと円満の●とを加えたもの
 町の条例、町旗(4)に
  町旗(町章)は、南茅部町のMを中心に二種のウロコは二つの漁村の合併を意味し、▼と●は、すくすく育つ若芽と町民の融和を現わし、未来への発展を象徴したものである。
と記している。(編注)