管内における各町村は、多く明治の戸長役場の開設をもってその町や村の起源として、それぞれの町村の開基百年を昭和五〇年前後におこなった。
南茅部町では延宝五年(一六七七)、能登の人、飯田屋与五左衛門が、郷土の漁業開拓をはじめてから三百年を迎えることを記念する事業の計画がすすめられた。
昭和五二年四月、記念事業準備室を設置し、事業名の選択に当たって、南茅部町は、あえて町村戸長役場の開設をもって開基としないで、和人の来住の始めと伝えられる延宝五年より三百年を経たことに基づくこと。こんぶ・タラ・マグロなどの沿岸漁業ひとすじに、先人が築きあげた郷土であることをもって、漁業開拓三百年と命題した。
事業の選定にあたって記念事業実施委員会を設置、町議会常任委員長三、町内会長八、漁業協同組合参事六、婦人会(部長)七、青年団体三、老人クラブ連合会長一、学識経験者一一、計三九名をもって構成した。
委員長に西谷之輔(町議・尾札部漁業協同組合長)、副委員長に小川幸雄(臼尻町内会長・同連合会長)、乗木光太郎(町内校長会長・尾札部中学校長)の二名を選出した。
昭和五二年一二月七日、記念事業の答申をおこなった。
会 長 西谷 之輔 副会長 乗木光太郎 小川 幸雄
部 会
第一部会 記念行事
部 長 田名部直司 副部長 小川 脩
成田 幸一 小川孝四郎 乗木光太郎 蛯名 正夫
松井 敏雄 山川ヨシエ
第二部会 記念碑
部 長 小田原顕一 副部長 木村雄太郎
佐藤 忠雄 油谷喜久雄 川村 兼夫 西谷 豊秋
高野 正雄 上山 悟
井上 きみ 竹原ヤヱ子
第三部会 町民憲章
部 長 井上 隆信 副部長 森野 政利
村井 益蔵 野口 和夫 坂本 博邦 坂本 孝雄
手塚 賢 西谷 之輔 三条 誠子 鎌田 シナ
第四部会 町の花・木・鳥・獣
部 長 佐藤政五郎 副部長 太田 昌光
大宮 万蔵 畠山甚之助 吉川 菊蔵 西田 勝美
斉藤 恒男 鎌田 喜良 森野 悦子 加我 笑