生産者価格の記録

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 川汲の〓小板健吉(明治二五年生)が世帯を持った大正五年から昭和一九年までの家計の漁業収入と、米噌の支出を細かに記録した日記帳がある。
 その日記帳には、昆布の生産高と収入(生産者価格)を等級別に記している。
 大正、昭和にかけての名産川汲昆布を支えた証である。隔年とも、三年・五年説のある昆布生産高の推移と、価格の考察にとって好資料である。(漁村の経済 参照)

小板健吉


川汲昆布漁家収入明細(〓小坂健吉の日記帳より)