(2)経営の内容
一〇月二〇日ごろから一二月末までを漁期とし、尾札部村は、川汲沖から板木沖までの水深三〇尋から五〇~六〇尋までの海域で操業した。
臼尻村は、川汲村界から磯谷沖までの海域で操業し、時には水深七〇尋にも及ぶ。おもに海底の泥質のところといわれる。
「網船」川崎船 幅八尺~八尺五寸(一一尺)二艘
長さ七尋半~八尋(八尋三尺)
一艘に一二~三人から一七~一八人乗
「枠船」持符 幅四尺六~七寸 七艘
長さ五尋
一艘に二~三人乗
「魚見船」磯舟 二人乗 一艘
(枠船 保津 幅六尺 八艘~一〇艘)
長さ六尋
「汲船」磯舟と中船 六艘~八艘
「曳船」発動機船 一艘
(漁の大小により、おおいときには村中の応援もうけ、沖揚船・磯舟五艘ぐらい加える)
従業員総数四五、六人を要した。