〔農耕地の地誌〕

66 ~ 67 / 1034ページ
 道有林五〇年誌によれば「……隣接する熊鉱山の開発と関連して、大正四年模範林渡島事業区、旧横津岳事業区四二林班(現鹿部事業区一六林班)内に万畳敷農耕地面積四〇四町歩が設定され、六〇戸の区画をした(略) 大正五年入植をみた。(略)入地者も一時漸く一七戸、最大二〇戸しか入地せず、一般部落より約二里を距たる標高五〇〇メートル余の高地で地理的、気象的条件がはなはだ劣悪であったため……熊鉱山の好不況が入地者の生活を左右する結果となり(略)鉱山の閉鎖により俄かに退居者が増加し、大正一二年、営農困難のため廃止。新たに設定した大舟農耕地に移し廃止するに至った」と記されている。
  大正一二年、模範林東渡島事業区(現鹿部事業区)一六林班 二五、四六一六町
  公有林湯川事業区 大舟川の支流白井川沿い五四、五四二六町 計八〇、〇〇四二町
 昭和四年、駒ケ岳大爆発の降灰により営農不能となり、昭和五年、農耕地を廃止して、罹災農家を代替地に移住させる。
   万畳敷農耕地貸渡実績
  万畳敷農耕地  有料    料金
   大正九年 二六九町  --
    一〇年   --  --
    一一年 三二六町  二四〇円
  大船白井川農耕地
   大正一二年  五八町一一〇七 無料
    一三年   七〇町八七〇五 同
    一四年   七一町五九一〇 同
    一五年   七一町五九一〇 同
   昭和二年   七一町五八一〇 同
     三年   七六町五七一三 同
     四年   七六町五七一三 同