道有林五〇年誌によれば「……隣接する熊泊鉱山の開発と関連して、大正四年模範林渡島事業区、旧横津岳事業区四二林班(現鹿部事業区一六林班)内に万畳敷農耕地面積四〇四町歩が設定され、六〇戸の区画をした(略) 大正五年入植をみた。(略)入地者も一時漸く一七戸、最大二〇戸しか入地せず、一般部落より約二里を距たる標高五〇〇メートル余の高地で地理的、気象的条件がはなはだ劣悪であったため……熊泊鉱山の好不況が入地者の生活を左右する結果となり(略)鉱山の閉鎖により俄かに退居者が増加し、大正一二年、営農困難のため廃止。新たに設定した大舟農耕地に移し廃止するに至った」と記されている。
大正一二年、模範林東渡島事業区(現鹿部事業区)一六林班 二五、四六一六町
公有林湯川事業区 大舟川の支流白井川沿い五四、五四二六町 計八〇、〇〇四二町
昭和四年、駒ケ岳大爆発の降灰により営農不能となり、昭和五年、農耕地を廃止して、罹災農家を代替地に移住させる。
万畳敷農耕地貸渡実績
万畳敷農耕地 有料 料金
大正九年 二六九町 --
一〇年 -- --
一一年 三二六町 二四〇円
大船白井川農耕地
大正一二年 五八町一一〇七 無料
一三年 七〇町八七〇五 同
一四年 七一町五九一〇 同
一五年 七一町五九一〇 同
昭和二年 七一町五八一〇 同
三年 七六町五七一三 同
四年 七六町五七一三 同