駒ヶ岳大噴火(木直小学校沿革誌)
昭和四年駒ヶ岳大噴火降灰甚シク惨害ヲ受ク。尾札部降灰七寸、木直ハソレ以上ナリ、尺以上ニ及ベルナラン。
当校日誌
六月一七日 月曜 曇 六四度 出席二三三 欠席一四
午後一時、駒ヶ岳噴火ノ為天暗ク火山灰激降ス。
六月一八日 火曜 晴 五八度 出席二四〇 欠席七
白井川ポン木直方面児童火山灰ノ為欠席多シ。
六月一九日 水曜 曇少雨 六〇度 出席一八二 欠席六五
昨日午後二時、鹿部避難民及児童約三五名程、教師二名ト共ニ上陸。本日児童来校授業ヲ受ク。
右ノ人々ピリカ濱〓佐々木氏宅ニ寄宿中。
六月二〇日 木曜 晴 六四度 出席二二三 欠席二五
鹿部小学校児童ハ旧二教室ニ於テ授業ヲ受ク。
六月二一日 金曜 晴 六五度 出席二二三 欠席二四
鹿部小学校児童並教員、一二時半出帆藝陽丸ニテ帰村ス。
鹿部方面から避難してきた人たち 一四一名
川汲 六九 男 三三 女 三六
尾札部 二七 男 一〇 女 一七
木直 一七 男 三 女 一四
児童二七 男 二二 女 五 鹿部小学校児童
計 四四 男 二五 女 一九
古部 一 男 〇 女 一