解題・説明
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阪南市内で唯一、令和3年まで採石を行っていた來田組石切場(立入禁止)。和泉砂岩(和泉石)は、大阪府泉南地方に産する砂岩で、青緑色を呈する。江戸時代の石造物に好んで用いられ、阪南市には山中渓、桑畑、箱作などの山中に数ヶ所の石切場跡がある。寛政8(1796)年刊行の『和泉名所図会』には、「和泉石はきめが細かくて、色々なものを思いのままに造ることができ、鳥取荘・箱作(共に阪南市)には石工(いしく)がたくさんいた」という文章と共に、和泉砂岩(和泉石)を使って燈籠や狛犬を作っている職人たちがいきいきと描かれている。 ※石切場には無断で立ち入らないでください。
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