盃状穴は蒲刈町を有する呉市に多く所在することで著名である。
東広島市では現在13基が確認されている。(盃状穴集成参照)
東広島市の盃状穴で特筆すべきは、その所在場所についてである。現東広島市は江戸時代の87か村よりなるが、13基の盃状穴は全て黒瀬川(呉市・阿賀湾に注ぐ)流域に所在し、神社の盃状穴については1か村につき1神社で、盃状穴のある神社が2社ある村は1村もない。当然ながら霊験あらたかな神社は特定の1神社のみであることを物語っている。
(注)ここで流域の村とは川に接する村、またはその村の隣村とする。