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目録ID mp000048-200010
文書名 弘前藩庁日記(国日記)
文書名(カナ) ヒロサキ ハンチョウ ニッキ クニ ニッキ
文書名(ローマ字) Hirosaki hancho nikki kuni nikki
別名 延享元年7月5日条
別名(カナ) エンキョウ ガンネン シチガツ イツカ ジョウ
別名(ローマ字) Enkyo gannen shichigatsu itsuka jo
文書名(欧文)
文書名に関する注記
差出・作成者 御日記方編
差出・作成者(カナ) オニッキ カタ
差出・作成者(ローマ字) Onikki kata
宛所
宛所(カナ)
宛所(ローマ字)
書写者
書写者(カナ)
書写者(ローマ字)
作成年 延享元年(1744)7月
作成年終
数量 1冊
形状
寸法
寸法(縦) 30cm
寸法(横) 22.5cm
材質
形態に関する注記
保存状況
縮尺
その他の注記
言語 日本語
ISBN
ISSN
主題
主題(カナ)
主題(ローマ字)
関連する地域・場所
関連する地域・場所(カナ)
関連する地域・場所(ローマ字)
関連する人物・団体
関連する人物・団体(カナ)
関連する人物・団体(ローマ字)
内容年 1744
内容年終
内容
内容(カナ)
内容(ローマ字)
解題・説明 18世紀初頭の年貢高の頭打ちを前提として、元禄8(1695)年の大飢饉をはじめとする凶災による農村疲弊と貨幣経済の進展を背景とした藩財政の窮乏は、年々深刻となっていた。一方で、町方・在方商人の経済力は高まり、農村においても土地集積等によって富農層が現出する状況が生まれていた。
 この頃の藩財政は「宝暦四甲戌歳御改帳之写」や「米切手」の資料解題でも触れられているような逼迫した財政状況であり、寛延2(1749)年の大凶作を経た宝暦4(1754)年時点での弘前藩の累積借財高は35~36万両にも及び、藩の年間収入の2倍近くに達していた。そのような中での財政補填策の一つが御用金の賦課であった。財政難の際の臨時的な借入金であるが、強制的に賦課したものである。献金や上納金と異なり、借入金であることから利息を付けて償還することが原則であるが、無利息となったり、償還が延期されたり、返済前にも関わらずさらに御用金を課すこともあった。借財の多くは、藩の蔵元を務めていた茨木屋や鴻池などの上方商人からのものであるが、この時期財力を蓄えてきた、領内の町人や在方商人、富農層に対しても頻繁に御用金が課されるようになった。
 本史料は、御用金賦課の理由と御用金上納を命じた町人・富農等を御用金額とともに記したものである。強制的に命じるものであることから理由はどのようにでも付けられるが、この時は、同年の干魃による田畑への被害、5月の弘前藩6代藩主津軽信著(のぶあき)死去による臨時支出、代替わりに係る公務支出がその理由であった。事前に「別而町在両浜之内勝手宜者共詮議」した上で御用金上納者のリストと御用金額を作成しての賦課であり、藩による町在の把握が個々の財力にまで及んでいることが知られる。
 御用金額は50両~200両まで50両刻み(在方は70両もあり)で賦課されている。弘前では山科仁右衛門ら2人に150両、油屋五兵衛ら7人に100両、秋田屋伊左衛門ら14人に50両で計23人1700両。「両浜」の青森では伊勢屋五郎兵衛ら7人に150両、福原七郎兵衛ら5人に100両(但し〆600両と記載)、奥野屋吉兵衛ら8人に50両で計20人2050両。「両浜」の鰺ヶ沢では能登屋名兵衛ら2人に200両、菊屋善七ら3人に150両、中浜甚右衛門ら4人に100両、森山清兵衛ら8人に50両(但し〆450両と記載)で計17人1700両。在々では、深浦若狭屋ら2人に200両、撫牛子村小笠原儀右衛門ら10人に100両、乳井村庄助ら5人に70両、長峰村藤次郎ら10人に50両で計27人2250両。合計87人7700両が賦課されている。
 藩による町在有力者からの借金は、それが藩財政に占める割合が大きくなるにつれ、彼らの藩政への関わりが強まっていくことにもなっていく。この後も寛延、宝暦、天明、天保と大きな飢饉に見舞われ藩財政はさらに逼迫していくことになるが、藩政は彼ら町在の有力者を巻き込みながら展開することになるのである。(瀧本壽史)
【参考文献】
 『五所川原市史 通史編1』(五所川原市、1998年)
 浅倉有子『北方史と近世社会』(清文堂、1999年)
解題・説明(英語)
来歴
来歴(英語)
所蔵機関 弘前図書館
原資料の所在地 弘前図書館
資料番号 通史2-132
管理記号 TK215-1-1736
カテゴリ区分 文書・記録
資料種別 古文書
資料分類(大分類) 津軽家文書
資料分類(中分類) 弘前藩庁日記
資料分類(小分類)
文化財情報
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参照データ
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自治体史掲載 国日記の御用金賦課の記事(『新編弘前市史』通史編2(近世1) 第4章第一節)
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