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目録ID mp000195-200010
書名 唐詩選
書名(カナ) トウシセン
書名(ローマ字) Toshisen
別書名
別書名(カナ)
別書名(ローマ字)
書名(欧文)
書名に関する注記 7巻
編著者
編著者(カナ)
編著者(ローマ字)
出版・書写者 稽古館
出版・書写者(カナ) ケイコカン
出版・書写者(ローマ字) Keikokan
出版・書写年
出版・書写年終
数量 2冊(上51丁,下57丁)
特殊な装丁
寸法
寸法(縦)
寸法(横)
材質
形態に関する注記
保存状況
縮尺
その他の注記
言語 中国語
ISBN
ISSN
主題
主題(カナ)
主題(ローマ字)
関連する地域・場所
関連する地域・場所(カナ)
関連する地域・場所(ローマ字)
関連する人物・団体
関連する人物・団体(カナ)
関連する人物・団体(ローマ字)
内容年
内容年終
内容
内容(カナ)
内容(ローマ字)
解題・説明 『唐詩選(とうしせん)』は7巻からなり、明代に、唐代に詠まれた詩を465首選び(作者は128人)、漢詩の形態から、五言古詩(ごごんこし)・七言古詩(しちごんこし)・五言律詩(ごごんりっし)・五言排律(ごごんはいりつ)・七言律詩(しちごんりっし)・五言絶句(ごごんぜっく)・七言絶句(しちごんぜっく)の順に分類したものである。明の文人で、古典主義文学運動(古文辞派(こぶんじは))の担い手であった李攀龍(りはんりょう)(1514―1570)が編纂したとされたが、清代に編纂された漢籍の叢書である『四庫全書(しこぜんしょ)』に掲載あるいは言及された書物について、作者や内容、価値などを記した『四庫全書総目提要(しこぜんしょそうもくていよう)』で、李攀龍が歴代の詩を選び、友人の王世貞(おうせいてい)(1526~1590)がそれを補った『古今詩刪(ここんしさん)』という漢詩のアンソロジーから、唐の部分の詩だけを抜き出したものを、李攀龍編と書肆が偽ったものと断定された。中国ではこの説が広まると、それまで盛んに流行していたものが読まれなくなったという。
 一方日本においては、『唐詩選』の評価が高く、正徳(しょうとく)(1711~1716)・享保(1716~1736)年間に、荻生徂徠(おぎゅうそらい)(1666~1728)とその門下がこの書を重んじ、特に服部南郭(はっとりなんかく)(1683~1759)が家塾の教科書として翻刻出版してから、世間に広まった。
 この『唐詩選』は、弘前藩の藩校「稽古館(けいこかん)」が出版したもので、上下二冊からなる。服元喬こと服部南郭の附言を付していることから、服部南郭の刊行したものを用いて版を起こしたことがわかる。江戸時代、諸藩が設置した藩校は、藩政を担う人材の育成だけではなく、藩士・領民の教化も大きな目的であった。その目的を達するために、藩校には編輯・出版の機関が置かれることも多かった。藩・大名の援助により出版された書物を「藩版(はんぱん)」というが、特に藩校名義で開版されたものを「藩校版(はんこうばん)」と称することがある。稽古館で刊行された書籍は、まさに「藩版」「藩校版」にあたり、特に稽古館本(けいこかんぼん)とか稽古館版(けいこかんばん)という。
 書物を藩校が出版する趣旨は、別稿(「稽古館本」を参照されたい)で述べた通り、いくつか存在するが、『唐詩選』を稽古館が出版したのは、基本的には、使用する教科書を出版し教科書の自給自足を目的としたもので、それによって学問の普及を図るとともに、思想統一を図るためのものでもあった。「学官及び生徒に頒与するも売却営利せしに非るなり」(『日本教育史資料』)とあるように、教官・学生の購入の便を図るため、廉価で販売された。例えば、万延元年(1860)の稽古館本『唐詩選』の価格は7匁で、比較のために当時の弘前の物価を記すと、米1俵は55匁余、大豆1俵は35匁余、酒1升は2匁6分余、白米1升が1匁4分余であった。(千葉一大)
【参考文献】
『日本教育史資料』壱(文部省総務局、1890年)
笠井助治『近世藩校における出版書の研究』(吉川弘文館、1962年)
解題・説明(英語)
来歴
来歴(英語)
所蔵機関 弘前図書館
原資料の所在地 弘前図書館
資料番号 通史3-165
管理記号 GK026-16/16イ/16ロ
カテゴリ区分 古典籍
資料種別 漢籍
資料分類(大分類) 岩見文庫
資料分類(中分類) 稽古館本
資料分類(小分類)
文化財情報
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自治体史掲載 稽古館本(『新編弘前市史』通史編3(近世2) 第8章第一節)
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デジタル化の経緯に関する注記
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