目次
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新編弘前市史 通史編1(自然・原始)
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第2章 津軽の原始時代
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第三節 縄文時代
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一 北方に広がる円筒土器文化
三内丸山遺跡
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縄文前・中期に栄えた
円筒土器
の世界は、われわれの予想を越えるほどのすばらしい文化を残している。その具体的事例を青森市の
三内丸山遺跡
をもとに紹介しよう。
人々の生活のなかで欠くことのできないものとして衣食住が挙げられる。この三要素はすべて重要であり、そのなかの一つを欠いても生活は成り立たぬであろう。季節によっては裸で過ごし、事情によっては欠食をしたり、星空の下で夜明けを待つことがあるかも知れない。しかしそれは一時的な現象であって、その状態をいつまでも続けるのは不可能である。