目次
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新編弘前市史 通史編1(自然・原始)
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第2章 津軽の原始時代
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第三節 縄文時代
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二 祭祀に特色を示す十腰内土器文化
墓地
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縄文後期の特徴的な遺跡に死者を葬った墓地があり、その墓地は、土壙墓(どこうぼ)・
土器
棺墓(どきかんぼ)・
石棺墓
(せきかんぼ)などの遺構(施設の跡)に分けられる。親・兄弟・姉妹などの血縁者はもとより、親しい友を失うと惜別の情を禁じがたく、深く哀悼の意を表したり、あるいは喪に服することもあるだろう。埋葬に至るまで、どのような儀式が行われたかをうかがい知ることはできないが、発見される埋葬遺体をみると丁重に葬られており、死の世界へ入ったヒトに対する思いやりを感じさせる。