墓地

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縄文後期の特徴的な遺跡に死者を葬った墓地があり、その墓地は、土壙墓(どこうぼ)・土器棺墓(どきかんぼ)・石棺墓(せきかんぼ)などの遺構(施設の跡)に分けられる。親・兄弟・姉妹などの血縁者はもとより、親しい友を失うと惜別の情を禁じがたく、深く哀悼の意を表したり、あるいは喪に服することもあるだろう。埋葬に至るまで、どのような儀式が行われたかをうかがい知ることはできないが、発見される埋葬遺体をみると丁重に葬られており、死の世界へ入ったヒトに対する思いやりを感じさせる。