この年表は、津軽地方に発生した災害と気象(地象・水象を含む)現象について、近世(~一八六七)までを第一部とし、近・現代(一八六八~一九八九)を第二部として掲載した。記述には参考事項などを併記した。
被害項目は、主として社会的に影響が大きいと思われた現象を収録したが、被害が軽微であっても地震・噴火・竜巻などまれな現象は採用した。記載中の空気乾燥害としての火災の場合、大火の焼失戸数のいちおうの基準を、第一部ではおおむね三〇戸、第二部では一〇〇戸以上とした。
記事は、第一部では古書・旧記類などが収録されている別掲文献から、第二部では、東奥日報新聞記事を基にまとめてある文献などから収録した。旧記類からの引用文献中、被災対象地は「奥羽諸国」「陸奥国」である。また、災害記述月日は、第一部は太陰暦で、第二部は太陽暦で記載した。