平成四年(一九九二)四月一日、弘前市立東中学校が創立開校された。東中学校は弘前市立第一中学校から分離し、同じく第五中学校の一部を統合して創立された。創立時の生徒数五四五人、学級数一五、教員数二六人、初代校長は米沢實である。
東中学校の創立は城東地区の開発に伴って予想されたところであり、弘前市教育委員会は数年前から校地を買収して準備に怠りはなかった。開校二年前の平成二年三月に校名や学区が決まり、校舎建築に着手する手回しのよさであった。また東中学校校舎のすぐ東側には、ふるさとの川モデル事業の認定を受けた腰巻川が流れ、校舎と腰巻川の水辺の広場をカラー舗装で結んで、校舎と川とを一体的に活用できるよう新しい試みがなされている。
こうして統合する一方、分離して一校を新設するものありで、東中学校の創立により、弘前市は市立中学校一七校を数えることとなった。