ボクシング部の全国制覇

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数ある運動部のなかで、いち早く、かつ、最も弘前東工業高校の名声を高めたものはボクシング部の大活躍である。四十八年、東北高校ボクシング選手権の優勝に続き、全国高校総体でも団体優勝を遂げたのである。これは破天荒な記録でなく、日ごろの地道で苦しい練習に耐え抜いた血と汗の結晶である。個人の部でも、全国大会や東北大会での大車輪の健闘ぶりは、昭和後期を飾る東工校の歴史に金字塔を打ち立てることになった。

写真199 弘前電波高校東北高校ボクシング選手権大会優勝の新聞記事(昭和48年7月2日)

 部活動は運動部のほか文化部もあり、それぞれ活動しているが、エンジニアの卵たちだけあって、文化部にはアマチュア無線・オーディオ・自動車研究・ボランティア同好会などが名を連ねているのもユニークである。創立以来、弘前東工業高校は新しい伝統を樹立し、時代のニーズにこたえた人材を養成するために、清新な校風と進取の気風のもとに限りない躍進を続けている。